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「モデルチェンジしたら買取価格は下がるの?」

自動車に限らずパソコン・スマホ・カメラなどの家電もそうですが、定期的にモデルチェンジを行います。

クルマのモデルチェンジには2種類あり、マイナーチェンジは内外装の改良、ボディーカラーの追加など細かい修正を行い、発売から2年で行われるケースが多いです。

もう1種類がフルモデルチェンジと呼ばれるもので、全面改良を行うのでデザインもガラリと変わります。発売から4~6年で実施されることが多いです。

わかりやすくスマホで言うとiPhone6から6Sになるのがマイナーチェンジ、6Sから7になるのがフルモデルチェンジになります。

今回は新型モデル発売後の旧型車の買取り価格がどう推移するのか? どのくらい下がるのかについて解説します。

記事は下に続きます。





新型モデル発売後に値段は下がるのか?

ポイント
  • マイナーチェンジ 細かい修正で約2年で実施
  • フルモデルチェンジ 全面改良で約4~6年で実施
  • モデルチェンジ後は買取り価格下がる
  • モデルチェンジ前に売った方がお得

覚悟は出来てると思いますが、モデルチェンジ後は愛車の買取価格が下がります。

なぜかと言うと買い替えのために手放すオーナーが増えるので、中古車市場に多くの車が出回るようになり相場が下がります。にも関わらず購入する側はモデルチェンジ後の車を欲しがるので売れにくくなります。

そうなると旧型モデルは型落ち、売れ残りになってしまうので、中古車買取り業者も高値を付けにくくなります。なので新型モデル発売後は旧型車の査定額は下がってしまいます。

ちなみにモデルチェンジの発表があると、買い手としては「もう少し待って新型モデルを買おう」と思いますし、我々のような愛車を手放す側としては「買取価格が下がる前に売ってしまおう」となるので、モデルチェンジが発表されたら査定額が下がると思いましょう。

特にフルモデルチェンジは外観がガラリと変わるので、愛車を手放したり、買い替えを考える人が増えるので、買取価格が大幅に下がる可能性が高いです。なのでモデルチェンジ前に売り抜けた方が高価買取してもらいやすくなります。

買取価格の推移

それでは実際にどのくらい下がるのか見てみましょう。

日産のセレナは2016年8月24日にフルモデルチェンジされますが、発表自体は2016年7月13日にされました。

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セレナの6ヵ月前の平均価格は146.2万円。8月は127.1万円 と、19万円値下がりしている。(画像・文章の引用元:カーセンサー

ちなみにこの記事を書いてるのは2016年8月15日なので新型セレナ発売前です。

それにも関わらず6ヶ月前の平均価格と比べて8月は19万円値下がりしてるわけですので、思った以上に買取り価格が下がるように感じました。

ただメーカーである日産自動車がフルモデルチェンジを発表した7月より前の段階で右肩下がりにはなっています。

雑誌、ネットでは早い段階からモデルチェンジの予想情報が出ますので、公式発表の前から値崩れが起きると思った方が良さそうです。

モデルチェンジを事前に察知しよう

ポイント
  • モデルチェンジが公式発表される前から値崩れ起きることも
  • メーカーが公式発表する前に察知する
  • 自動車雑誌を読めばモデルチェンジの時期が分かる

自動車雑誌を読んでると分かりますが「1年後にはモデルチェンジ!?」みたいな感じで掲載されるので、定期的に読むようにすれば早い段階でタイミングを知ることが出来ます。

基本的には先ほど書いたとおり発売してから1~2年でマイナーチェンジ、4~6年でフルモデルチェンジをしますが、具体的なタイミングは雑誌を読むことで、メーカーが発表するよりも前に知ることができます。なので定期的にチェックをしましょうね。

例えば新車で購入した場合は次の車検まで3年あるので、最初のマイナーチェンジで売却する人は少ないと思います。ただ初回のフルモデルチェンジ前に売るのはアリでしょう。

仮に初回の車検前に売却する場合は、3年以内で手放すことになるのでフルモデルチェンジの前になる可能性が高いです。つまり高価買取されるってことですね。

ただ3年以内にポンポン買い替えとなると、金銭的に厳しいと言う方もいると思います。なので1度目のフルモデルチェンジでは売却せず、2度目のフルモデルチェンジ前に売却するのもアリです。

メーカーが大々的にモデルチェンジを発表した後だと値下がりしますので、定期的にカー雑誌をチェックするようにしましょう。うっかりチェックするのを忘れないようにしてくださいね。

モデルチェンジが迫ってることが分かった人

もし買い替えを検討中に愛車のモデルチェンジが迫ってることが分かったのなら、早めに売却すれば買取価格が下がる前に売り抜けることができるのでお得です。ちなみに以下は2016年のモデルチェンジ情報です。

時期 メーカー 車種 モデルチェンジの種類
9月 スズキ ワゴンR フルモデルチェンジ
9月 スズキ スイフト マイナーチェンジ
9月 ホンダ フリード フルモデルチェンジ
9月 ホンダ シビック フルモデルチェンジ
9月 マツダ アクセラ マイナーチェンジ
10月 日産 マーチ フルモデルチェンジ
10月 スバル インプレッサ フルモデルチェンジ
10月 スズキ SX4Sクロス マイナーチェンジ
11月 スズキ アルト マイナーチェンジ
11月 トヨタ Bb フルモデルチェンジ
12月 トヨタ C-HR フルモデルチェンジ
12月 ダイハツ ミライース フルモデルチェンジ

この記事を書いてるのは2016年8月15日なので、2017年についてはまだ予想の域を出ませんがホンダのCR-Z、CR-V、トヨタ自動車のカムリ、マークX、日産のティアナ、インフィニティ、ジューク、フェアレディZ、GT-R、リーフなども時期的には2017年以降になります。

なのでこれらの自動車に乗ってる人はカー雑誌を定期的にチェックした方がよいですし、それ以外の車種でもポンと話が出ることがありますので、買い替えをそろそろ考えてる人はチェックするようにしましょう。

最近モデルチェンジが行われたばかりの人

先ほど書いたとおり定期的にカー雑誌をチェックしていればモデルチェンジの時期を知ることができます。

しかしそこまで車に興味がないと言う人の場合は、自動車雑誌を読むことも少ないので、すでにモデルチェンジが終わっており、時すでに遅しという可能性もあります。

前回のフルモデルチェンジが終わってから2~3年経過してるならまだしも、1年以内モデルチェンジされてることが分かったらショックも大きいと思います。 「もっと早めに売っておけば良かった…」と後悔しても後の祭りですから。

仮に4年周期でフルモデルチェンジが行われる車種だったとして、愛車を買ってから5年目に売るか検討してるとします。この場合はモデルチェンジが実施されたばかりになりますよね?

なので次回のフルモデルチェンジが行われるであろう、7~8年目までギリギリ引っ張ってから売るという手も考えられますが、クルマと言うのはモデルチェンジ以外にも売却価格が下がる要素があります。

特に買取価格に一番大きな影響をあたえるのが走行距離・年式で、モデルチェンジが行われなかったとしても、年式が古くなるほど査定額は下がります。

また当然ですが年式が経てば経つほど走行距離も伸びることになるので、愛車の買取価格は下がってしまうことになるんです。

いざクルマを売ろうかと思って調べてみると、フルモデルチェンジが行われたすぐ後だった知る。このショックは計り知れませんが、だからと言って次のモデルチェンジまで乗り続けるより、売却をしてしまった方がお得です。

そして今回の失敗をよい教訓と考えて、新しい車を購入したあとは定期的にカー雑誌をチェックして、モデルチェンジの時期を調べるようにすればOKです。

まとめ

それではココまでの話をまとめます。

ポイント
  • モデルチェンジで買取り価格が下がる
  • メーカー公式発表の前から値崩れがおきる
  • カー雑誌をチェックすれば事前に知ることができる
  • モデルチェンジ前なら早めに売却すべし
  • 最近モデルチェンジが行われた後でも、早めに売るのがお得

自動車はフルモデルチェンジされると型落ちになるので買取り価格が下がります。なぜなら手放す人が増え中古車市場に多く出回り、買い手は型落ちになるから買い控えをするため、需要と供給のバランスが崩れるからです。

自動車メーカーはモデルチェンジすることを早めに言ってしまうと、現行モデルが売れなくなることが分かっているため、公式発表をギリギリまで伸ばします。

しかしながらモデルチェンジの周期はだいたい決まっているので予想できますし、自動車雑誌でもよく取りあげられるので、定期的にチェックすれば事前に知ることが出来ます。

もしモデルチェンジが近いことが分かったなら早めに売却した方が得です。

もしモデルチェンジが最近行われたばかりだと知った場合ショックが大きいですが、ダラダラ乗り続けても年式が古く・走行距離が増えるので買取り価格が下がります。

買い替えを検討してると言うことは欲しい車が見つかっている、子供が生まれることで大きな車が必要、次の車検が近い、車の故障が多い、ローンの支払いが終わった、転勤・転職などなど理由があると思います。

日本車は高性能なので乗りつぶそうと思えば10万、20万キロと乗れますが、ダラダラと乗り続けてると買い替えタイミングを逃してしまうので、「ココだ!」という時に売ってしまいましょう。