不正なメーター戻しの見分け方

中古車を購入する時は「騙されたりトラブルにあわないか心配…」ですよね。

中古車購入後のトラブルのひとつとして聞かれるのが「メーター戻し(改ざん)」です

  • メーター戻しをしている中古車屋があるって聞いたけれど…
  • どんなデメリットがあるの?
  • メーター戻し車の見分け方は?
  • 中古車購入時のチェックポイントが知りたい

このページに来てくださっているということはこのような疑問を抱いていることと思います。中古車を購入する前に知っておきたいですよね。

最初に完結に答えをまとめると…

  • メーター戻しをしている中古車屋⇒存在します
  • メーター戻し車のデメリット⇒故障の多発、高額な修理代など
  • 見分け方⇒「車検証」「契約書」の走行距離を確認
  • 購入時のチェックポイント⇒①お店選び②走行距離③車の基本部分④現車⑤保証⑥車検⑦総支払額の7つ

です。

管理人

これらについてもっと詳しく知りたい!という方は以下の文章を参考にしてみてくださいね。参考になれば幸いです。

記事は下に続きます。





メーター戻し(改ざん)車とは?

「メーター戻し車」とはメーター改ざん車、メーター巻き戻しとも呼ばれ、走行距離を少なく表示し、実際の走行距離が分からなくなっている車のことです。

例えば…

実際には走行距離が10万キロの車を、メーターを巻き戻して3万キロに戻してしまう

などです。

中古車は走行距離が短いほど高く売れるため、10年前ほど前はよく使われていた手口です。

現在は…

  • 車検証に車検するたびに走行距離の記載する
  • 発覚した場合、業者は「営業停止」や「禁固刑」思い罰則が課せられる

などの対策が行われているため不正なメーター戻しを行う業者は少なくなってはいます。

また、中古車屋の多くはオートオークションで車を仕入れますが、「走行距離管理システム」が導入されるようになり、メーター不正に関して厳しくチェックされています

【走行距離管理システムとは】

過去の車検時の走行距離と過去のオートオークションの出品履歴の走行距離をオートオークション会場と陸運局で管理し、メーターが戻されていないかチェックすること。

中古車販売店は車を仕入れるときにメーターが改ざんされているかどうかを必ず知ることができるのです。優良店であればあえて不正車両を仕入れることはありません。

ただ、残念ながら全くなくなったわけではありません

少なくはなったとはいえ、不正なメーター戻しをする業者は実在している、というのが本当のところです。

管理人 怒る

「走行距離不明」「整備記録がない」などの表示がある車はメーター戻しの可能性が高いです。

メーター戻し車のデメリット

実際の走行距離が分からないメーター戻し車はメリットよりもデメリットの方が大きいです。

【メーター戻しの3つのデメリット】

  1. 故障が多発する
  2. 高額な修理代がかかる
  3. 「廃車」になる可能性がある

デメリット1:故障が多発する

メーター戻しをするということは、走行距離が長距離の車ということです。当然ですが、走行距離が多ければ故障も起きやすくなります。

デメリット2:高額な修理代がかかる

故障が多いということはそれに伴う修理代もかかるということです。安く車を手に入れても高額な修理代がかかり結果的に高い費用がつくことも多いです。

デメリット3:最悪の場合「廃車」になる

走行距離が20万キロ以上の車は廃車レベルの車です。なかにはそういった車もメーターを巻き戻して売られているため、最悪の場合は購入してすぐ廃車になってしまう可能性も考えられます。

管理人 注意

メーター戻しされた中古車はびっくりするくらい低価格で購入することができますが、結果的に高くつくことが多いということを知っておいてくださいね。

怪しい中古車屋は要注意

中古車を購入する時は優良な中古車販売店を探すことが何よりも大切です

特に、次のような業者は悪得なお店の可能性が高いので要注意です。

  • 店名がよく変わるお店
  • 店員の態度や言葉遣いが悪い
  • 口コミや評判の悪いお店
  • 説明があやふや
  • 激安すぎる価格
  • その場で契約させようとする など

また、店頭に並んでいる車が汚い、売却済みの神がずっと貼ったままになっている…などの場合も要注意です。

悪質な業者ばかりではありませんが、なかには騙して儲けようとするお店もあるので注意は必要です。中古車を購入する時は

  • 細かい質問にも誠実に答えてくれる
  • 修理歴や車について包み隠さず教えてくれる
  • お店の利益よりも自分にあった車を紹介してくれる

など信頼できる業者を選ぶようにすることが大切です。。

管理人うんざり

少しでも「怪しい…」と思ったらやめたほうが良いです…。

メーター戻し車の見分け方

メーター戻し車は、不正が行われないような対策がされてるとはいえゼロになったわけではありません。ゼロではない以上対策方法を知っておきたいですよね。

確認する方法は次の4つです。

  1. 契約書の走行距離を確認する
  2. 車検証の走行距離を確認する
  3. 整備記録を確認する
  4. 給油口を見る

見分け方の中でも最も確認しやすい方法はな、契約書や車検証で最終走行距離を確認することです

車検時には最終走行距離の記載が義務付けられていますし、契約書や注文書にも走行距離が記載されています。また、前の持ち主がしっかりしている方であれば整備記録も残っているはずです。

そして、あまり知られていませんが、給油口を確認するのも見分ける方法のひとつです

車は定期的にメンテナンスが必要です。ガゾリンスタンドで水抜き剤を入れたことがある方も多いですよね。

実は、水抜き剤を入れる際、給油口近くに走行距離を書いたステッカーを貼ってくれます。意外と剥がさずそのまま販売に出すお店も多いのでおすすめの確認方法です。

管理人 注意

車検証や契約書の走行距離の欄が空欄だったり「不明」となっている場合はメーター戻し車の可能性も…

中古車購入時にチェック!7つのポイント

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  1. 安心できるお店を選ぶ
  2. 走行距離はどれくらいかを確認する
  3. 車の基本的な部分をチェック
  4. 現車の確認は必須
  5. 購入後の保証の確認
  6. 残っている車検の有無
  7. 総支払額の見積もりで最終確認

ポイント1:安心できるお店を選ぶ

中古車を購入する際は、安心できる優良なお店を選ぶことがポイントです。大手や有名なお店は個人店に比べ安心と言われていますが、全てが優良というわけではありません。

管理人

スタッフの対応や態度、受け答え、お店の雰囲気など自分の感覚で信頼できるお店を選ぶことが大切です。

ポイント2:走行距離はどれくらいか

メーター戻し車は絶対に避けたいところです。必ず購入を決める前に走行距離は確認するようにしましょう

先ほども説明しましたが、見分ける方法は「車検証・契約書・整備記録・給油口」のチェックです。

管理人

スタッフに走行距離を確認しても「曖昧な返答」「疑わしい…」と感じる場合は避けたほうが無難です。

ポイント3:車の基本的部分をチェック

中古車は新車と違って車本体もひとつひとつ違います。

車の基本的な部分のチェックも大切です

  • 外装
  • 内装
  • オーディーオやカーナビ
  • エンジンやオイル
  • ブレーキやハンドル

などの確認もしっかりと行うようにしましょう。

管理人

「車内のタバコの臭い」「エンジン周りの汚れ」など細かく確認し、不明な点はスタッフに納得いくまで確認するのがポイントです。

修復歴も合わせて確認を

また「修復歴」も必ず確認しておきましょう。「修復歴有り」の車は他の中古車に比べると安くなっています。修復歴有りの車でも場合によっては理想どおりの車もあります。

安く購入できて良かった!という方もいます。

修復歴を知らずに購入してしまうと購入後のトラブルのもとなので確認しておく必要があります。

ポイント4:現車の確認は必須

中古車は写真や書類で確認するだけでなく、現物の車を自分の目で確認することが必須です。写真で見ることができるのは車の一部です。

車体の傷やタバコなど車内の臭いや状態、スイッチ類、タイヤ関係など実際に見て触って判断することが大切なポイントです。

管理人

中古車を購入する際は、現物の車を自分の目や肌で実際に確認することがとても重要です。

ポイント5:購入後の保証の確認

中古車は購入した後の故障やトラブルのリスクが新車よりも大きいです。

基本的に、中古車販売店は「アフター保証付き」で中古車を販売していますが事前に確認しておくと安心です

  • アフター保証はあるのか
  • 保証内容はどうなっているのか
  • 料金や保証期間はどうか

など、聞いてみることも中古車購入する際は重要です。

管理人

アフター保証がしっかりしていれば、購入後のトラブルにもきちんと対応してくれます。

ポイント6:残っている車検の有無

車検が残っている場合は、基本的に「名義変更」の手続きを行えばすぐに乗ることができます。

車検が切れている車は…

  • 別途車検費用がかかる
  • 納車されるまで日数がかかる

などのリスクも伴います。

車検証やフロントガラスに貼ってあるスッテカー、スタッフに確認するなど車検に関しては購入前に把握しておくことが大切です。

管理人

車検の有無や残り期間の確認は必須です。

ポイント7:総支払額を確認

中古車購入は、最終的な「総支払額」を確認することがとても大切です

中古車を購入時の総支払額=「車両本体+法定費用+販売店手数料」

【法定費用の内訳】

  • 自動車取得税(対象にならない場合もある)
  • 自動車重量税(車検が残っている場合は不要)
  • 自賠責保険料
  • 自動車税
  • リサイクル料金
  • 法定預かり費用(印紙代)
  • 消費税

自動車税はすでに納められている場合は必要ありませんが、基本的には車を買取る際に前のオーナーに払い戻すケースがほとんどです。そのため、中古車購入時は登録した翌月から年度末までの自動車税を支払う必要があります

【販売店手数料の内訳】

  • 車庫証明申請代行費用
  • 名義変更申請代行費用
  • 納車費用
  • 車検整備費用(車検が切れている場合)

車両本体以外にも結構いろいろと費用がかかるのが分かりますよね。

中古車を購入する時は、あらかじめ予算を決めている方が多いと思います。購入を決断する際は最終的な「総支払額」を確認するようにしましょう

また、何にどれくらいの費用がかかっているのかもチェックし、不明な点はスタッフに確認し納得した上で購入するようにしてくださいね。

管理人 注意

販売手数料が高額な場合は要注意。手数料で儲けよう…と考えている悪質業者の可能性も!

まとめ

最後にここまでの内容をまとめておきますね。

メーター戻し(改ざん)車は…

  • 減っているが販売されている
  • 故障が多く修理費用が高額になりやすい
  • 中古車を購入する前は「走行距離」を車検証や契約書などで要チェック
  • 中古車購入の7つのチェックポイントは…
  1. 安心できるお店選び
  2. 走行距離
  3. 車の基本的な部分
  4. 現車
  5. 購入後の保証
  6. 車検の有無
  7. 総支払額

優良な中古車販売店が増え、メーター戻し車を販売するお店は数年前位に比べると激減しています。ですが、儲けることだけを考えた悪徳な業者もあの手この手を使って存在し続けているのが現状です。

車は中古とはいっても、安い買い物ではありません。購入した後に「騙された…」と後悔することがないよう、購入時のポイントをしっかり抑えた上で車を選ぶようにしてくださいね。