愛車を自分の好みに改造するのが楽しみのひとつという方も多いですよね。
でも、いざ車を買い換えようと思った時、次のような疑問を感じてこのページに来てくださったのではないでしょうか。
- 改造車は下取りしてもらえる?
- 違法の基準が知りたい
- 改造車でも見積もり査定してくれるところはある?
- 純正パーツに戻せば下取り・買取OKって聞いたことが…
少しでも高く車を売却したいのであれば、あらかじめ改造した車の買取査定について詳しく知っておくことがポイントです。
最初に完結に答えをまとめると…
- 改造車の下取り⇒ディーラー下取りはNG。買取はOK。
- 違法の基準⇒車検に通らない車は違法改造。
- 改造車の見積もり査定⇒見積もり査定は可能。一括査定で買取額を確認するのがおすすめ。
- 純正パーツも戻す⇒下取り・買取どちらも可能。
です。
これらについて「もっと詳しく知りたい」という方以下の文章を参考にしてみてください。
改造車の違法基準
改造車が違法になるかどうかの基準は「保安基準」を満たしているか否かです。
保安基準を満たしていれば、改造していても違法にはなりません。
保安基準とは
保安基準とは、「道路運送車両法」に定められている「道路運送車両の保安基準」の略称で、車検の基準などが定められている法律です。
そもそも車検は「保安基準に適しているかどうか」を調べる車両検査のこと。
したがって、改造している車でも車検に通っていれば違法改造車ではありません。
違法となる改造の一例を挙げてみると…
- ブレーキランプ・ウインカーなど灯火類の変更
- 窓ガラスへの着色フィルムの貼り付け
- タイヤ・ホイールの車体外へのはみ出し
- マフラーの切断・取り外し
- ミュージックホーンやクラクションの装着
- 不正軽油燃料の使用
- リアバンパーの切断や取り外し
- 速度制限装置(リミッター)の解除
など、細かく決められています。
今はカーショップやインターネットなどで様々なパーツが簡単に手に入ります。
そのため違法改造と知らずに灯火類やタイヤ・ホイールなどのカスタムパーツを取り付けてしまい、車検に通らないことも多いようです。
違法改造車の下取りと買取
違法改造車を売却する時のポイントを最初にまとめておきますね。
- ディーラーでの下取りは断られる。
- 買取店で買取りはしてもらえるが、査定額は低い。
- 改造車を専門にしている買取店は、一般の買取店に比べ査定額は高額になる。
ディーラー下取りはNG
違法改造車は、ディーラーでの下取りを断られます。
なぜかというと…
- 下取りするということは違法改造を促す行為と捉えられるため
- 違法改造車はディーラーの整備工場に持ち込むこと自体ができない
違法改造車をディーラーが下取りするということは、違法改造を認め促す行為とも捉えられます。正規の自動車販売店であるディーラーが法令違反を認めるわけにはいきません。
でも、ディーラーには整備工場があるのだから元の状態に戻せばいいんじゃない?と思いますよね。
実は、ディーラーの整備工場はそもそも違法改造車を整備すること自体ができないのです。
ディーラーは違法改造車を取り扱うことができない
その理由は、ディーラーが違法改造車を整備した場合は営業停止処分にになってしまうからです。
国から整備を行うことが認められた整備工場は、
- 指定整備工場
- 認証整備工場
の2種類あり、ディーラーの多くは「指定整備工場」の認可を受けています。
どちらの整備工場も、違法改造車の整備や修理を行った場合は「指定」「認証」の認可が取り消されます。
認可が取り消されればもちろん営業することはできません。
工場の存続自体が危機に陥ります。
修理や整備もできず、車検も通せない違法改造車をディーラーが下取りをすることはまずありません。
ちなみに、「指定整備工場」「認証整備工場」の違いは車検整備ができるかどうかです。
指定整備工場 | 自社で車検が行える |
---|---|
認証整備工場 | 車検は行えない |
買取はOKだがマイナス評価が多い
一方、買取店の場合は違法改造の内容にもよりますが買取はしてもらえます。
ただ、やはり法令違反である違法改造車は公道を走ることができないため需要はほとんどなく、買取額が低くなることが多いです。
車の買取の査定基準は車検に合格する「標準の状態の車」です。
違法改造車を中古車として売るためには、標準の状態まで車を戻さないといけません。手間もお金もかかりますよね。
そのため査定額は一般の車に比べるとマイナス評価されることが多くなります。
改造専門の買取店は高額査定?
買取店の中には改造車を専門に取り扱っているお店があります。
そういったお店は、一般的な買取店よりも査定額が高額になる場合が多いです。
また、違法改造車の中には買取自体がNGとなる場合もありますが、改造車専門の買取店では査定額がつくケースもあります。
なぜかというと…
- 査定を担当するスタッフの知識が豊富
- 販売ルートを持っている
などが理由としてあげられます。
ただし、一般の買取店よりも高額査定というだけで、標準の状態の車に比べると査定額は低いです。
純正パーツに戻せば可能
- 違法改造でなければディーラー下取りも可能
- 純正に近い状態ほど査定額も上がる
- 純正に戻すための工賃と買取額を考える
売却する前に純正パーツに戻し、車検に通り状態になっていればディーラー下取りも可能です。
あくまでもディーラー下取りNGなのは「違法改造車」。車検に通る車であれば下取りOKです。
ただ、ディーラー下取りはもともとも査定額が買取店よりも低いのが一般的な相場です。少しでも高く売りたいのであれば買取店での売却がおすすめです。
中古車の下取り相場と買取そうばについてもっと詳しく知りたい!という方はこちらの記事も参考にしてみてください。
買取店で売却するときも純正パーツに戻したほうが査定額が高くなる場合が多いです。
違法改造車を売却するときの条件は、とにかく純正に近い状態にすること。
ですが、改造車を純正パーツに戻し標準に近い状態にするためにも結構な費用がかかります。
なかには買取額よりも純正パーツに戻すための工賃のほうが高くなってしまった…というケースもあります。
せっかく高額査定がついても、結果的にはマイナスになってしまったら意味がないですよね。
「元に戻すのに意外と費用がかかりそう…」という方は、まずはそのままの状態で査定に出してみてから検討するようにしてください。査定だけなら無料で行えます。
また、手元に純正パーツがあればプラス査定してもらえるので必ず一緒に査定に出すようにしてくださいね。
改造車を査定に出すときのポイント
改造車を査定に出すときに注意するポイントは4つです。
ポイント1:改造車に理解のある買取店を選ぶ
車の査定は、担当のスタッフの知識量や販売ルートによって査定額に差が出ます。特に改造車のようにマニアックな車の場合はその差が顕著に現れます。
「買い取ってもらえない」「査定額つかない」などの場合は、「改造車専門」お買取店に相談すると満足できる結果をもらえることも多いです。
ポイント2:なるべく純正パーツに戻しておく
違法改造車は基本的に査定額はとても低くなります。なので、できる限り標準に近い純正パーツに戻すほど査定額も高くなります。ただし、戻すための工賃などが高額になることもあるので、収支のバランスをみながら行うようにしましょう。
ポイント3:純正パーツも一緒に査定に出す
車を標準の状態に戻すのにあまりにお金がかかりすぎる…という方は、手元にある純正パーツも一緒に査定に出すこともポイントです。
いまさら遅い…という方もいるかもしれませんが、車の改造をする時は必ず純正パーツを保管しておきましょう。
ポイント4:複数の業者に見積もり依頼する
買取店によって、買取を強化している車が違うため複数のお店から見積もりを取ることもポイントです。
また、複数の見積もりを見れば自分の車の査定相場が大体わかりますよね。
ただ、複数の買取業者をいひとつひとつ見積もりを依頼していくのは時間も手間もかかります。そもそもどこにお店があるの?という方も多く、複数の買取店を探すだけでも一苦労です。
そこでおすすめなのが「中古車一括査定サイト」の利用です。
車の基本情報などを入力するだけで、簡単に複数業者に見積もり依頼することができます。
入力は1分ほどでサクッと簡単に行えますし、依頼した後はそれぞれの会社から連絡を待つだけです。
気になるお店があればアポイントメントを取って話を聞くこともできますし、違う…と思ったら断っても問題ありません。
まとめ
最後に、ここまでの内容を簡単にまとめると…
- 車検に合格しない車は「違法改造車」
- 違法改造車はディーラー下取りはできない
- 買取店なら違法改造車も香取してくれるが査定額は低い
- 純正パーツに戻せば買取額も高くなりやすい
- 車を売却する時は「中古車一括査定」
- で複数業者に見積もり依頼するのがおすすめ
違法改造車は、中古車としての需要がほとんどないため買取額がとても低い場合がほとんどです。
それでも、大切な愛車を少しでも高く買い取ってほしいと思いますよね。まずは「中古車一括査定」を活用して複数の業者から見積を取り寄せてみてください。
自分の車の買取相場を確認した上で、信頼できる買取店を探してみてくださいね。