「買取よりも高く車が売れる」と言われているカーオークション。
でも、気になるけど詳しいことは知らないという方も多いですよね。
- 代行費用ってどれくらいかかるの?
- 手数料が結構かかるって聞いたけれど…
- 過払い分の自動車税は返還される?
- 売却後の確定申告の有無など税金事情を知りたい
このような疑問を持ち、このページに来てくださっているのだと思います。カーオークション代行を利用して車を売る場合には代行業者に支払う費用が発生することを忘れてはいけません。
最初に完結に答えを求めると…
- 代行費用⇒相場は5万円+会場までの輸送費
- 手数料⇒落札されるまでエンドレスにかかる
- 自動車税⇒返還されないこともある
- 確定申告⇒基本的には必要ない
です。
「カーオークションの代行費用などについてもっと詳しく知りたい」という方は、以下の文章を参考にしてください。
カーオークション代行にかかる費用
カーオークション代行は様々な手数料が発生します。
利用する代行業者によって金額は異なりますが、基本的に下記の3つ費用は発生します。
- オークション出品代行手数料
- オークション出品料
- オークション会場までの輸送料
さらに…
- オークションで落札された場合は「成約料」
- 落札されず再度出品する場合は「オークション再出品料」
カーオークションで車が落札されるかどうかに関係なく、結構いろいろな費用がかかります。
代行費用は意外と高額
では実際に、カーオークション代行に依頼して車を出品するどれくらいかかるのか代行費用の相場を出してみました。
オークション出品代行手数料 | 35,000円 |
---|---|
オークション出品料 | 15,000円 |
輸送料 | 10,000円~50,000円 |
成約料 | 業者による(一律5万円、落札額の5%など) |
オークション再出品料 | 15,000円 |
カーオークションに出品する際にかかる手数料の相場は「5万円+輸送料」です。
輸送料は車の種類やオークション会場によって異なることが多いです。また、手数料などの料金設定は利用する代行業者によって異なります。
低価格で設定しているお店もありますが、「手数料が安い分成約料が高い」などという場合もあるため注意が必要です。
場合によっては手数料だけで10万円…。意外と高額ですよね。
手数料は落札されるまでずっとかかる
一度の出品で車が無事落札されれば良いですが、カーオークションに出しても車が必ず落札される保証はありません。
カーオークションの落札率は50%前後。売れ残ってしまう可能性も十分に考えられますよね。
売れ残ってしまった車をどうしますか?
ほとんどの方が、「もう一度カーオークションに出品しよう」と考えるのではないでしょうか。「少しでも高く売りたい」とあえてカーオークションという売却方法を選択したのであれば当然のような気がします。
でも、カーオークションは出品回数が増えればそれに伴ってかかる費用も増えます。輸送料も毎回かかります。落札されるまでずっと費用の負担をし続けるのです。
例えば…
カーオークションに5回出品すると考えてみてください。
- 最初にまずかかる手数料が「5万円」。
- オークション再出品料15,000×4回分の「6万円」
合計で「11万円+毎回の輸送料」
怖くなってきませんか…?
カーオークションは高く売れる可能性もありますが、その分リスクも大きくなります。
手数料が高額になってしまい、最初から買取に出せばよかった…と後悔する方も多いです。
「カーオークションについてもっと詳しく知りたい」という方はこちらの記事も参考にしてみてください。
売却後の税金事情
売却後の税金事情や名義変更トラブルなどについて最初にまとめると…
- 過払い分の自動車税は返還されないこともある
- 軽自動車の自動車税は戻ってこない
- 「名義変更されていない…」などのトラブルも多い
- 確定申告は基本的に必要ない
自動車税が返還されないこともある
車を売るときに気になることのひとつが自動車税が返還されるかどうかですよね。
自動車税は、前払いが義務付けられているため売却時期によっては過払いした分がたくさん残っています。でも、車売却時の自動車税の返還は法的に義務付けられているわけではありません。
法的に税金として納めた自動車税が返還されるのは、以下の2つの場合に限られています。
- 一時的にその車に乗らない「一時抹消登録」
- 永久にその車に乗らない「永久抹消登録(廃車)」
抹消登録をすると公道を走ることができなくなります。
「カーオークション」に限らず「買取」「下取り」で、車検が残った状態で車を売る場合は基本的に名義変更を行う事が多く、自動車税の法律的な返還義務はありません。
では、どのような形で返還されるかと言うと…
- 買取・下取り⇒売却時に自動車税を上乗せするという形で車を買取る
- カーオークション⇒車が落札され、名義変更が完了すると返還される。
カーオークションには「落札後一定期間内に名義変更、または抹消登録」の規約があります。期間内に手続きが行われない場合はペナルティの対象になりますが、なかには悪質な業者もいます。
戻ってこなくて問い合わせても「知らない」「印鑑押したでしょ」などシラをきられることも多いので注意が必要です。
ちなみに、軽自動車はもともと納める額が少ないためどんな場合でも返還されることはありません。
買取でもカーオークションでも自動車税が戻ってくるかどうかの事前確認は必須です。
「売却後時の税金についてもっと詳しく知りたい」という方はこちらの記事を参考にしてみてください。
売却後の名義変更トラブルも多い
先ほども書きましたが、カーオークションには「落札後一体期間内に名義変更、または抹消登録」の規約があります。
でも、実は…
- 名義変更が約束通りされていない
- 自動車税の請求書が届いた
などトラブルが多いのも事実です。
自動車税の納税義務者は、4月時点の車検証上の所有者なので名義変更が行われない場合、車はないのに自動車税の支払い義務だけ生じることになります。支払わないと最悪の場合は給与や銀行口座、財産が差し押さえられることも…。怖いですよね。
また、場合によっては
- 駐車違反
- オービスでのスピード違反の反則金
などのリスクが発生することもあります。
名義変更はオークションの規約で厳しく決められていますが、しっかりした代行業者を選ぶことが大切です。
確定申告は基本的に必要なし
カーオークションで車を売ってもほとんどの場合確定申告の必要はありません。
理由は…
- 車は購入した時の金額より高く売れることは殆どないため、利益を得てはいないため
- 自動車税を支払っているため、売却時に税金がかかると二重課税になるため
などの理由が挙げられます。
日常生活で使用していた車が購入時よりも高く売れる可能性は低いです。
ただ、ごく稀に確定申告が必要な場合も発生します。
売却益がある場合は確定申告が必要
次の場合は売却後に確定申告が必要です。
- 売却することによって50万円以上の「利益」を得た場合
- 業務用の車を売却した場合
希少価値が高い車やプレミアがつくなど、稀に車を購入した時よりも高く売れることがあります。
車の売却は「50万円の特別控除」が設けられているため、売却益が50万円以内であれば問題ありませんが、50万円を超えた場合は確定申告が必要です。
また、法人や個人事業主が業務で使用していた車を売却した場合は、売価下金額に関係なく関わらず確定申告が必要です。
まとめ
最後に、ここまでの内容を簡単にまとめておきますね。
- カーオークションでかかる代行費用は意外と高い
- 落札されなければ費用がかかり続ける
- 自動車税の返還については事前に業者に必ず確認する
- 名義変更トラブルに要注意。有名な代行業者を選ぶ
- 車を売却しても確定申告は基本的に必要ない
カーオークションは運が良ければ相場よりも高く売れる可能性もあります。ですが、落札されなければ手数料などの代行費用が増え続けること、リスクも大きいということを知っておくことが大切です。
カーオークションで落札されるかどうかは「賭け」でもあります。結果的に最初から買取業者に売却すればよかった…という方も多いです。
なるべく高く、そして安心して車を売りたい方は「買取」を選んだほうが安心かもしれません。
「買取」にする場合は必ず複数の業者から見積を取り寄せるようにしてくださいね。