「委託販売なら車を高く売れる」と聞いた事はありませんか?
車を売却する方法はいくつかありますが、なるべく高く売りたいと誰もが思いますよね。
- 車の委託販売ってなに?
- リスクが高いって聞いたけれど…
- どんなトラブルがあるの?
- 他の売却方法との比較が知りたい
このページに来てくださっているということはこのような疑問を抱いているかと思います。いくら高く売れても、リスクが高いと不安ですよね。
最初に完結に答えをまとめると…
- 車の委託販売⇒代行業者に車の購入者を探してもらうこと
- リスク⇒「売れない」「毎月費用が発生」「キャンセル料」「安く買い叩かれる」「お金が振り込まれない」
- トラブル事例⇒「なかなか売れずに保管料だけ支払っている」「買い手がつかずに委託販売をやめようと思ったらキャンセル料10万円発生」など
- 売却方法比較⇒結果的に「買取」のほうが査定額が高く安心
です。
車の委託販売のリスクなどもっと詳しく知りたい方は、以下の文章を参考にして見てくださいね。
車の委託販売とは
買取や下取りのように中古車買取業者やディーラーが車を買取るのではなく、業者に一時的に自分の車を預けるという形で次の所有者を探す仕組みです。
売却を委託した車は
- ホームページ
- 店頭 など
に展示され、業者が自分の代わりに買い手を探してくれます。買い手が見つかると直接次の所有者のもとへ車が引き渡され、「委託販売手数料」業者にを支払うといった売却方法です。
委託販売手数料は「売上の10%」「一律5万円」などお店によって異なります。
委託販売のメリット・デメリット
委託販売のメリット・デメリットについてわかりやすくまとめてみました。
委託販売のメリット
- 売値を自分で決められる
- 高額で車が売れる
うまくいけば高額な価格で売れるのが委託販売の最大のメリットです。委託販売は車の売値を自分で決めることができます。その車を希望する人が提示された金額に納得すれば委託販売は成立します。
提示した金額が高くても、「買いたい」という人がいれば問題ないので買取査定よりも高額でく売れるチャンスがあります。
委託販売のデメリット
- 委託販売をしているお店が少ない
- トラブルが起きやすくリスクが高い
委託販売という売り方は、一般的に浸透している売り方ではありません。中古車業界の中でも特殊な売り方になるため、対応しているお店は限られています。
また、トラブルやリスクが起きる確率が高いことが委託販売のデメリットです。
委託販売のリスクやトラブル事例については次で詳しくご紹介していきます。
委託販売に潜む5つのリスク
[委託販売の5つのリスク]
- 車が売れるとは限らない
- 毎月「保管料」など費用がかかる
- 委託販売をやめようと思ったとき「キャンセル料」が発生することがある
- 売れ残った場合、安く買い叩かれる場合もある
- 「お金が振り込まれない」などのトラブルも多い
リスク1:売れるとは限らない
委託販売に出した車は、業者が変わりに買い手を探してくれますが、必ず売れるとは限りません。
「高額で売れること」が委託販売のメリットですが、提示金額を高くすれば買い手はまず見つかりません。
中古車を買おうと考えている方は「なるべく安く良いものを手に入れたい」と思っているので当然といえば当然ですよね。では、一般的な相場価格で出せば売れるのかというと…
「売れるかもしれないし売れないかもしれない」
といったように、売れる保証がないのが委託販売です。
リスク2:毎月費用がかかる
車を委託販売に出している期間中はずっと業者側に一定額の支払いが生じます。
それは…
- 掲載料
- 保管料
です。車を展示するスペース代やインターネットやホームページなどへの掲載料、販促活動費などとされる料金です。
この2つの料金は車が売れる売れないに関わらず請求されます。請求額はお店によって「数千円~数万円」と違いがあります。
車が売れなかった場合はまさに「払い損」です…
キャンセル料が発生することがある
車がなかなか売れずに委託販売をやめようと思った時に多いトラブルが「キャンセル料」です。キャンセル料の有無や料金はお店によってい違います。
「すぐに売れるだろう」と委託販売に出したのに、買い手がなかなか見つからなければ誰もが焦ります。そして、売却方法を変えることを検討しますよね。
例えば…
- 保管料だけ払い続け出費しかない
- 車を展示しているので手元に車がない
- 車を買い替えたくても身動きが取れない
などどいった理由から、委託販売をキャンセルしたいと考える方もたくさんいます。キャンセルしたいと伝えた時、お店によっては「10万円」ほどの金額を請求される場合もあるようです。
車も売れず、保管料だけ払い続け、挙句の果てにキャンセル料まで請求される…
どう考えてもマイナスしかないですよね?
キャンセル料の有無に関しては契約書に記載されています。もし、委託販売を検討しているのであれば、キャンセル料のかからないお店を選ぶことをオススメします。
安く買い叩かれる
展示期間中に希望通り買い手が見つかれば問題はないのですが、売れなかった場合通常よりだいぶ安い値段で車を売ることになる可能性が高いです。
委託販売の展示期間は、お店によって1ヶ月ほどの短い期間だったり半年以上の長い期間だったり様々です。展示期間に売れなかった車は
- 返却
- 買取
のどちらかです。
車を返却してもらう場合は、今まで支払った保管料や掲載料などですでにマイナスです。何ヶ月も車が売れない状態のストレスと今まで支払ってきたコストなどを考え買取を選ぶ方が大半です。
長期間売れなかった車である以上、委託販売業者の買取価格は低くなって当然です。展示期間中に何度か値下げしている場合は特に納得してしまいますよね。
結果的に、買取店の査定額より大幅に低い金額になってしまうことが多いのです。
車が売れなかった場合は、「保管料を払い続けた上、さらに買取額も安い…」という悲しい結末です。
お金が振り込まれない
きちんとした業者であれば問題ありませんが、悪質な業者に引っかかってしまった場合「お金が振り込まれない」というケースもあります。
すでに車の売却や引き渡しが完了している場合が多く、お店側に連絡してもしらばっくれたり、ひどい対応をされたり、連絡がつかなかったり…。
お金も入ってこないし、車もなくなってしまいます。
委託販売をお願いして、まさか騙されるなんて思いませんよね。
払ってもらうように催促するのも、揉めたり、トラブルが起きるのは気分の良いものではありません。委託販売は、車が無事に売れてもお金が振り込まれるまでは安心できないということを覚えておいてください。
トラブル事例紹介
事例1:「お金が振り込まれない」
委託業者にお願いし、車は売れたが期日までにお金が振り込まれない。催促するが半年以上が経過している。
「お金が振り込まれない」ケースでは、弁護士に相談するなど法的な措置に踏み切る方も多いようです。
事例2:「キャンセル料の発生」
委託をお願いしてから10ヶ月が経過。返却してほしいとお願いしたら20万円を請求された。
自分の車なのに、返してもらうのに20万円…。売りたくてお願いしたのに納得いかないと憤りを感じている方もたくさんいます
事例3:「希望額よりもだいぶ低い」
なかなか売れず、価格を値下げしたほうが良いと言われ、希望価格よりだいぶ低くなってしまった。
価格をどんどん下げないと買い手が見つからず、相場よりもかなり低い額で売ることになるケースも多いようです。
この他にも、
- 相談なく勝手に値下げして売られていた
- 業者と全く連絡が取れなくなってしまった
- 売却後に車の不備の責任を取らせられた
- 売れているのに売れていないと嘘の報告をされた
など、悪質なトラブルもあるようです。
キャンセル料や売却後の不備などについては、契約書に記載されていたため対応せざるを得ない場合もあります。
「高く売れるから」と安易な考えで委託販売を選ぶのはNGです。
他の売却方法との比較
車を売却方法は、
- 買取
- 下取り
- 委託販売
の3つが一般的です。
売却方法の比較
委託販売 | 買取 | 下取り | |
---|---|---|---|
売却額 | 高額なケースもあるが、安く買い叩かれるケースもある | 車の相場価格で買取ってもらえる | 買取相場よりも安い場合が多い |
売却先 | 個人 | 買取店・中古車販売店 | ディーラー |
売却完了までの費用 |
|
特になし | 新車購入が条件 |
売却が完了までの期間 | 1ヶ月程~半年以上の長期間になることもある | 1週間程度 | 新車納車時に引き渡し |
委託販売は買取や下取りと比較してみると
- 売却できるかどうか分からない
- 売却完了までに費用が発生する
- どれくらいの価格で売れるか分からない
のように「不安要素」が大きいのが分かります。
確実に車を売りたいのであれば委託販売は避け、買取や下取りを検討することをオススメします。
買取と下取りの違いについて詳しく知りたいという方は、以下の記事を参考にしてみてください。
委託販売はハイリスク
車の委託販売車は、一般の人が日常に使用していた車を売却する方法としてはハイリスクです。
委託販売が悪いというわけではありませんが、リスクを考慮すると得になる部分が圧倒的に少ないからです。トラブルが起こるケースも他の売却方法に比べ多くなっています。
- なるベク早く売りたい
- リスクを避けたい
- トラブルに巻き込まれたくない
という方は、車の委託販売はおすすめできません。ただ、
- 希少価値のある車
- マニア向けの車
に関しては、委託販売で高額で売れることもあるので、こういった車を売りたい方は検討してみても良いかもしれません。
どのような売却方法を選ぶかは自分次第といったところにはなりますが、トラブルやリスクを避けたいのであれば正直なところ委託販売はおすすめしない…といったところです。
おすすめの売却方法は「買取査定」
車を売るのにおすすめの方法は、「カービュー」を使用して一括見積もりを行うという売却方法です。
ポイントになるのは「一括見積もり」。
車を査定に出す際は、必ず複数の見積もりを取ることが大切です。いくつか見積もりを取り寄せると自分の車が大体いくらくらいで売れるのかの目安が分かります。
でも、買取業者を探し、お店に問い合わせ、見積もり依頼をして…というのを何社も行うのは時間も手間もかかります。面倒ですしそもそもそんなに時間をかけていられない!ですよね。
「カービュー」は、車種や年式など車の基本情報を1分程度でサクッと記入すると10件ほどの見積もり依頼をまとめて行えます。
複数取り寄せた中で、一番高く買取ってくれる買取業者を選べばストレスなく車を売ることができます。
車を売る時に絶対に外してはいけないは重要なポイントは「複数の見積もりを取ること」です。
まとめ
ここまでの内容を簡潔にまとめておきますね。
- 委託販売とは代行業者が車の買い手を探してくれること
- 高額で売れることもあるが、それ以上にリスクが大きい
【委託販売の5つのリスク】
- 車が売れないこともある
- 毎月「保管料」などの費用がかかる
- キャンセル料がかかることがある
- 安く買い叩かれる
- お金が振り込まれない
- 車を売るのなら一括査定ができるサイトを利用して「買取」がおすすめ
車を売りに出すときは、誰もが少しでも高額になってほしいと思うものです。売ったお金を新しい車の購入資金に当てよう考えている方も多いですよね。
「高額で売れます」という言葉につい引き寄せられてしまう気持ちも分かります。でも、良い面があれば悪い面もあることを忘れてはいけません。車の委託販売は高額で売れる可能性もありますが、裏に潜んでいるリスクの方が大きいです。
これまで大切に乗ってきた愛車です。手放す最後の時にトラブルに巻き込まれたりイヤな気分にならないような売却方法を選ぶようにしてください。